Traveling Around India

インド旅行まとめ

世界遺産エローラ・アジャンター観光の拠点!「ミニ・タージ」がある町アウランガーバード

f:id:travellingaroundindia:20200620174507j:plain

こんにちは!

インドの観光名所と言えば、まず最初にタージマハルをイメージする方も多いのではないでしょうか。

大理石でできた白亜のタージマハルは、「新・世界の七不思議」に選ばれるなど世界的に有名ですが、インドにはそのタージマハルにそっくりな「ミニ・タージ」と呼ばれる建築物もあります。

今回は、「ミニ・タージ」がある町アウランガーバードを紹介します。

 

 

アウランガーバードとは

アウランガーバードは、西部マハラシュトラ州にある人口約117万人(2011年時点)ほどの町です。

元々はアーメドナガール王国の宰相マリク・アンバルが、1610年に建設したカドキー(Khaḍkī)という名前の村でしたが、後にムガル帝国第6代皇帝となるアウラングゼーブが、1653年に自らの名前にちなんで改名し、アウランガーバードという名前になりました。デカン高原の要衝で、18世紀にはハイデラバード王国の首都も置かれました。

アウランガーバードは、世界遺産のエローラやアジャンターの近郊に位置しているため、観光の拠点として多くの観光客が訪れます。

アウランガーバードの主な見所は、「ミニ・タージ」と呼ばれるビービー・カ・マクバラーや、郊外にある砦跡ダウラターバード・フォートなどです。

 

ビービー・カ・マクバラー

ビービー・カ・マクバラーは、アウラングゼーブの妃ディルラース・バーヌーをしのんで17世紀に建てられた廟です。タージマハルを模して設計されていて、地元では「ミニ・タージ」と呼ばれています。

ムガル帝国の領土はアウラングゼーブの治世に最大となりますが、ビービー・カ・マクバラーは予算上の制約から、規模・質ともにタージマハルと比べて劣ったものとなっているため、ムガル帝国の凋落が感じられます。

 

基本情報

名称

Bibi Ka Maqbara

営業時間

6:00〜22:00

入場料

200ルピー

所要時間

1時間程度(関心度などによって個人差があります)

行き方

アウランガーバード中心部からオートリクシャーまたはタクシー

*訪問時点の情報です。

 

 

実際に行ってみた

正面から見ると、タージマハルに結構似ています。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174507j:plain

 

本物のタージマハルは下の写真のような感じなので、これをタージマハルと言って写真を見せても多くの人が信じてしまうかもしれません。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174530j:plain

 

それでも、近くでも見るとかなり違います。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174402j:plain

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174523j:plain


上の写真が「ミニ・タージ」で下の写真が本物のタージマハルですが、素人目にもタージマハルの荘厳さと美しさは際立っているとわかります。

 

「ミニ・タージ」の中にはお墓があります。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174436j:plain

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174452j:plain

 

「ミニ・タージ」は本物のタージマハルと違って観光客がそれほど多くなく、見学しているのは地元の人たちが中心なので、ゆっくり見学することができます。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174349j:plain

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174417j:plain

 

インドの観光地ではよくあることですが、自分たちの写真を撮ってほしいと地元の人に頼まれました。

撮った写真を見せると、満足そうに去って行きました。

 

ダウラターバード・フォート

ダウラターバード・フォートは、アウランガーバードから約15km北西にある砦跡で、12世紀にヤーダヴァ朝によって建てられました。その後いくつかのイスラム系王朝に支配され、拡張や増築が繰り返されました。

この砦は、大きな岩山をまるごと要塞化していて、非常に強固だったとされています。頂上からは、辺り一帯を見渡せます。

 

基本情報

名称

Daulatabad Fort

営業時間

8:00〜18:00

入場料

200ルピー

所要時間

1〜3時間程度(関心度などによって個人差があります)

行き方

アウランガーバードからバスまたはタクシー

*訪問時点の情報です。

 

 

実際に行ってみた

アウランガーバードからエローラに向かう途中に、大きな砦が見えてきます。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174103j:plain

 

入口付近にいくつか門があります。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174119j:plain

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174144j:plain

 

右手に見えるのは、15世紀に建てられたとされる高さ約60mの塔チャーンド・ミナールです。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174201j:plain

 

そこからもう少し進むと、砦の全景が見えてきます。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174230j:plain

 

砦には砲台などが残されています。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174245j:plain

 

内部には照明がなく薄暗いです。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174258j:plain

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174337j:plain

 

頂上からは、デカン高原の景色を一望することができます。

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174311j:plain

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174324j:plain

 

その他の見どころ

このほかには、郊外まで足を伸ばすと、アウランガーバード窟院群やサイババの町シールディがあります。

 

食事・宿泊情報

アウランガーバードは大きな町なので、食事に関し比較的選択肢があります。

インド料理であれば、以下のようなレストランがあります。

 

 

 

インド料理以外であれば、Kream N Krunch のようなレストランもあります。

 

 

宿泊先についても、ホテルやゲストハウスはたくさんあります。

Hotel Pariwarは、鉄道駅から近いのでアクセスが良く、オーナーが親切です。

 

 

移動について

アウランガーバード市内の移動はタクシーまたはオートリクシャーがメインになります。

アウランガーバードでは、UberやOlaといった配車サービスが利用できるので便利です。

エローラやアジャンタへは、セントラルバススタンドからアクセスする方法と、車をチャーターしてまわる方法があります。

 

 

また、旅行会社や州公社のMSRTCがツアーを出しているので、それらに参加するのも良いと思います。

 

アウランガーバードへの行き方

アウランガーバードへはデリーやムンバイなどからフライトでアクセスできます。

また、ムンバイから鉄道またはバスで行くことも可能で、所要時間は約7~8時間です。

 

アウランガーバードを訪れる際は、エローラやムンバイも合わせてまわることをおすすめします。

僕はムンバイ(宿泊)→寝台列車(宿泊)→アウランガーバード→アジャンター(アウランガーバード泊)→エローラ(アウランガーバード泊)→寝台列車(宿泊)→ムンバイを5泊6日でまわりました。

 

エローラについてはこちらにまとめています。

www.travelingaroundindia.com

 

アジャンターはこちらをご参照ください。

www.travelingaroundindia.com

 

ムンバイ・アウランガーバード区間の鉄道は旅行者が多く利用するため、あらかじめチケットを予約しておくか、ムンバイ到着後すぐにCST駅の外国人専用窓口で購入しておきましょう。

(僕は復路のアウランガーバード→ムンバイCST区間でエアコン付寝台の席をとることができず、エアコンなし窓全開のSleeper席になりました)

 

それでは良い旅を!

 

f:id:travellingaroundindia:20200620174056j:plain

 

※旅行を検討する際は、外務省の海外安全ホームページなどで最新の情報をご確認ください。

www.anzen.mofa.go.jp

 

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 旅行ブログ インド旅行へ
にほんブログ村