Traveling Around India

インド旅行まとめ

圧倒的な景観!インドの天空の寺院群パリタナ

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こんにちは!

日本では「天空の城」として兵庫県の竹田城跡などが有名ですが、インドには「天空の寺院」と呼べるような迫力ある景観美を持つ場所が、西部グジャラート州にあります。

今回は、ジャイナ教5大聖地の1つシャトルンジャヤ山がある町、パリタナを紹介します。

 

 

パリタナとは

パリタナは、ジャイナ教の聖地シャトルンジャヤ山の麓にある町です。グジャラート州のカーティアワール半島東部に位置し、人口は2011年時点で約6万人と小さな町ですが、多くの巡礼者を集めています。

 

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ジャイナ教は、ブッダと同じ時代の紀元前6~5世紀頃の人物とされるヴァルダマーナ(マハーヴィーラ)を開祖とする宗教で、徹底した苦行・禁欲主義で知られています。

ヴァルダマーナは、マガダ王国のクシャトリヤ(氏族・戦士)階級の豪族の子として生まれました。

ジャイナ教では、正しい信仰、正しい知識、正しい行為をトリ・ラトナ(3つの宝)として重んじ、(1)不殺生、(2) 不妄語(嘘をつかない)、(3) 不盗、(4) 不淫、(5) 無所有、という5つの大戒があります。

宗派は大きく分けて、白衣派と裸行派の2つがあります。2011年の国勢調査によると、国民の0.4%がジャイナ教を信仰していて、インド国内に約500万人ほどの信者がいますが、仏教と異なり他国へはほとんど広がっていません。

 

シャトルンジャヤ山

シャトルンジャヤ山は、麓から山頂までの間に大小計863もの寺院があるジャイナ教5大聖地の1つです。標高は591mで、参道の階段は全部で3,950段ほどあります。頂上には16世紀に建てられたアーディシュワラ寺院や、要塞都市のように見える寺院群があります。これらの寺院群は、お金持ちのジャイナ教信者によって建設されたそうです。

 

基本情報

名称

Shatrunjaya hill

入場料

無料

所要時間

半日程度

備考

寺院敷地内撮影禁止、皮革製品の持ち込み不可。参道の途中で食べ物や飲み物を買えるところは一切ないので、水や食料を持参する必要があります。雨季の間は閉鎖されます。

※訪問時点の情報です。

 

 

実際に行ってみた

登山口の入口前の様子はこんな感じです。日の出前に登り始める人が結構います。

 

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階段を登っていると、真っ暗だった辺りが徐々に明るくなってきます。

 

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日の出直前になると、階段や登ってきた道がよく見えるようになります。

 

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登っている途中で日の出を迎えました。少し靄がかかっていて幻想的な景色です。

 

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登り始めてから1時間強で寺院群が見えてきました。

 

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もう少し進むと、分岐点に突き当たります。

 

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 左側の道に進めばアーディシュワラ寺院がある寺院群、右側の道に進めば眺望の良い場所がある寺院群に出ます。

 

アーディシュワラ寺院に入る前には靴を預け、名前と国籍を台帳に記入します。

 

アーディシュワラ寺院は、白亜の建物や外壁の彫刻もすばらしいですが、本堂内部に入ると、ここが聖地の1つとされる所以を実感できます。

熱心な信者が祈りを捧げ、讃歌を唱和し、それが本堂内に響きわたる様子はとても神秘的です。

思わずその独特な空間に圧倒され、その雰囲気にしばらく浸りました。

 

アーディシュワラ寺院を出て眺望の良い場所がある寺院群に行くと、絶景が広がっています。

 

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広角で写真を撮るとこんな感じです。

 

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シャトルンジャヤ山を訪れるのは少し大変ですが、聖地と絶景を同時に楽しみたい人にはおすすめの場所です。

 

ジャイナ教美術館

ジャイナ教美術館は、ジャイナ教に関する美術品や工芸品を展示している施設です。

展示物の説明は、ほとんどがグジャラーティー語またはヒンディー語で書かれているため、内容を理解することが難しいですが、ここではジャイナ教の信仰や世界観の一端を感じることができます。

 

基本情報

名称

Vishal Jain Museum

営業時間

8:30~12:30、15:30~20:30

入場料

20ルピー

所要時間

約30分~1時間(関心度などによって個人差があります)

備考

写真撮影不可

※訪問時点の情報です。

 

 

入口はこんな感じです。美術館を探しながら通りを歩いていましたが、建物が少し奥まっていてわかりづらいため、通り過ぎてしまいそうになりました。

 

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建物の地下には、鏡張りの部屋があります。

 

食事・宿泊情報

食事はシャトルンジャヤ山登山口近くのSankalpレストランを利用しました。メニューは、南インド料理が中心です。

 

 

宿泊先にはOYO 26945 Hotel Om Palace and Party Plotを利用しました。

 

 

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この宿はシャトルンジャヤ山の登山口から遠いですが、バススタンドに近く便利です。登山口への移動は、オートリクシャーで150ルピーでした。

前日の夜までにフロントでお願いしておけば、日の出前の出発でもホテルまで迎えに来てもらえます。

 

移動について

パリタナでは、UberやOlaといった配車アプリは利用できません。

シャトルンジャヤ山の登山口までの移動手段は、オートリクシャーまたは徒歩がメインになります。登山口の手前では、オートリクシャーがいくつか待機しているので、簡単に捕まえられますが、鉄道駅前などの場所では客待ちをしていないので、捕まえるのが困難です。

 

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アーメダバードなどへ向かうバスが停車するバススタンドは、川の北側にあります。

 

 

乗り場の表示が、グジャラーティー語で表記されていてわからないため、周りの複数の人に確認することをおすすめします。

 

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気候について

パリタナの降水量は、インドの他都市同様、例年、南西モンスーン(6~9月の4カ月間)の時期に集中します。気温は、最高気温が真夏(4~5月)で30度台後半、冬期で20度台後半、最低気温が真夏で20度台半ば、冬期で10度近くになるようです。

 

パリタナへの行き方

パリタナの最寄りの空港は、約60km北東にあるBhavnagar空港で、エアインディアがムンバイ~Bhavnagar間のフライトを1日1便運行しています。

パリタナ行きのバスは、アーメダバードやラージコートから1日複数便が出ています。アーメダバードからの所要時間は約5時間です。

 

アーメダバードのバス乗り場は、旧市街にあるセントラルバスステーションと新市街のISCONバス停留所が選べます。近くに飲食店が多いため、僕は今回ISCONから乗車しました。

 

 

ISCONの停留所は、セントラルバスステーションより便利な反面、パリタナ行きのバスを見つけるのが難しいです。

乗車場所を周りの人に聞いても知らない人が多いため、多くの人に話かけ、同じ行き先の人を見つけておくことをおすすめします。不安な人は、セントラルバスステーションを利用した方が良いと思います。

 

バスは、地図上でIskcon Templeとなっている辺りに停車します。(停車後すぐに出発してしまうので、注意が必要です)

 

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バス乗り場の道の反対側には、SHIVALIK SHILPという瀟洒な建物が見えます。

 

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ISCONバス停留所からパリタナのバススタンドまでの運賃は、137ルピーでした。

 

なお、このバスは途中で1度トイレ休憩に寄りますが、ローカル感がかなり強いトイレなのでご注意ください(女性側のトイレは、現地の人でも使用するのをためらう人がいるレベルだそうです)。

 

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それでは良い旅を!

 

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