Traveling Around India

インド旅行まとめ

伝統的なアートが美しい!カッチ地方の手工芸の村々と夕日の丘

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こんにちは!

グジャラート州のカッチ地方には、伝統的な刺繍やペイントアートなどの工芸品を作っている少数民族の村が点在しています。職人芸で作られる精密な刺繍やデザインはとても美しく、手作りの工芸品の良さを感じることができます。今回はカッチ地方の手工芸の村々と、そこからアクセスできる夕日の丘(ブラック・ヒル)を紹介します。 

 

 

スムラサール村

スムラサール(Sumerasar)村は、ブージの中心から約25kmほど北にある小さな村で、アヒール族やムスリムのムトゥワの人々が住んでいます。この村には、カッチの伝統アート継承を支援するNGOカーラ・ラクシャの施設があります。

 

基本情報

名称

カーラ・ラクシャ

営業時間

9:00~18:00(不定休)

入場料

無料

所要時間

約30分~1時間

行き方

ブージ市内からタクシー(オートリクシャー)またはツアーでアクセス

備考

施設内の写真の撮影は禁止。施設内にショップがあり、伝統的な刺繍が入った様々な商品を購入することができます。

*訪問時点の情報です。

 

施設の外観はこんな感じです。

 

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施設内には、簡素なミュージアムとショップがあります。また、タイミングが合えば、少数民族の女性が刺繍の作品を作っているところを見学させてもらえたりします。

 

ニローナ村

ニローナ(Nirona)村は、ブージの中心から約40km離れた村で、世界で唯一ローガンアートの装飾を施す工房やCopper Bell(銅鈴)を作っている工房などがあります。

ローガンアートとは、カッチ地方のひまし油を着色した顔料で、布に装飾を施すアートです。現在この技術を伝承しているのは、世界中でニローナ村の一家族のみです。工房では、ローガンアートの作成方法や作品を見ることができます。

 

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基本情報

 

名称

Traditional Rogan Art(A.Gafur Bhai)

入場料

無料

所要時間

約30分

行き方

ブージ市内からタクシー(オートリクシャー)またはツアーでアクセス

備考

ローガンアートの作品を買うことができます。

 

工房の中はこんな感じです。表彰状や作品、著名人に贈呈された写真などが所狭しと飾られています。

 

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2014年にはモディ首相が、ローガンアートの作品をアメリカのオバマ大統領(当時)に贈呈したそうです。

  

ローガンアートでは、上述の顔料を棒状のものにつけ、それを垂らしながらで1つ1つ丁寧に模様を描いていきます。布の半分ほど模様を描いたら、二つに折って反対側に模様をうつし、左右対称のデザインができあがります。

 

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A4サイズくらいの小さな作品でも、完成まで数日かかるそうです。どのようにして異なるデザインを着想するのか聞いたところ、「イマジネーションが重要」とのことでした。

 

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ニローナ村には、この他にもCopper Bell の工芸品を作っている工房もあります。

 

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ここでは、職人が1枚の銅板からCopper Bellをつくる過程を見せてくれます。また、工房の奥では、作品を買うことができます。

 

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職人が作ったCopper Bellの音色は、透明感がありとてもきれいです。

 

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村の中には、インドらしく牛もたくさんいます。

 

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カーロ・ドゥンガル(ブラック・ヒル)

ブラック・ヒルは、ブージから約90km北に位置するカッチ地方で最も標高の高い地点(462m)です。夕日の名所として知られています。また、パキスタンとの国境に近接しているため、山頂付近にはインド軍が駐留しています。

 

基本情報

名称

Kalo Dungar(Black Hill)

入場料

無料

所要時間

約30分~1時間

行き方

ブージ市内からタクシー(オートリクシャー)またはツアーでアクセス

 

 

ビューポイントからは、カッチ湿原を一望できます。

 

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拡大してみるとこんな感じです。

 

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ビューポイントは、インド人観光客と物売りたちで賑わっています。

 

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ちなみに、幹線道路からブラック・ヒルに向かう途中には、Magnetic Point という磁力が強い一帯があり、ここでは車のスピードが急激に落ちたりします(このエリアで停車し、ブレーキから足を離すと車が自然に後退します)。

 

youtubeに動画が上がっていたので、参考までにリンクを貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=k3HEYvVMj2w

 

その他の見どころ

このほか、陶芸の工房があるカウダ村、民族衣装が美しいメグワル族が多く住むゴレワリ村などがあります。

 

食事・宿泊情報

食事は幹線道路沿いに簡素な食堂がある程度なので、タイミングを失ったら食事にありつけません。また、それらの食堂でもメニューがグジャラーティー・ターリーなどしかないため、現地の食事が苦手な方はお菓子や果物を持参することをおすすめします。

手工芸の村々に宿泊施設はないので、ブージ市内かホワイト・ラン近辺に宿をとることになります。

 

手工芸の村々への行き方

ブージ市内の宿などが手配するツアーで、ホワイト・ランと一緒に行くことができます。

バイクをレンタルして行くこともできるようですが、各村が点在していて場所がわかりづらいため、現地の方のガイドなしでは見どころにたどり着くのが難しいです。

 

ちなみに、塩の大湿原ホワイト・ランについては、こちらにまとめています。

www.travelingaroundindia.com

 ブージについては、こちらをご参照ください。

www.travelingaroundindia.com

 

それでは良い旅を!

 

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