Traveling Around India

インド旅行まとめ

インドが誇る奇跡の寺院建築!世界遺産エローラ石窟群

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こんにちは!

世界遺産と言えば、ヨルダンのペトラ遺跡やペルーのマチュ・ピチュといった壮大な遺跡などが思い浮かびますが、インドにもそれらと比肩するほどすばらしい遺跡があります。

今回は、巨大な1つの岩からつくられた石窟寺院群、エローラを紹介します。

 

エローラとは

エローラは、5~10世紀頃にかけてつくられた、西部マハラシュトラ州にある石窟寺院群です。1983年に世界文化遺産に登録されました。

3つの異なる宗教の寺院が1つの場所に集まっている珍しい遺跡で、第1~12窟が仏教石窟群、第13~29窟がヒンドゥー教石窟群、第30~34窟がジャイナ教石窟群となっています。

最大の見どころは、第16窟(カイラーサナータ寺院)です。

1世紀以上かけて1つの岩山を彫って作られたこの寺院は、圧倒的な存在感で、壮大かつ精巧につくられています。

第16窟を最初に見てしまうと他が薄らいでしまうため、第16窟は最後に見ることをおすすめします。

 

基本情報

名称

Ellora Caves

営業時間

6:00〜18:00(火曜定休)

入場料

600ルピー

所要時間

半日程度(関心度などによって個人差があります)

行き方

アウランガーバードからバスまたはタクシー

備考

第16窟の前から、少し離れたジャイナ教石窟群行きのシャトルバスが運行しています。

*訪問時点の情報です。

 

 

仏教石窟群

仏教石窟群は、石窟群の南側にまとまっています。7~8世紀につくられたとされていて、第10窟は仏塔を祀るチャイティヤ窟、第10窟を除く11の石窟はヴィハーラ窟という僧院タイプとなっています。

 

石窟群の南側から見た全景はこんな感じです。

 

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石窟内にはノミで削った後が壁に残っていて、長年にわたる地道な作業の積み重ねによってこの壮大な遺跡ができたと考えると、当時の人たちが成し遂げた偉業に思いを馳せざるを得ません。

 

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とても細かい彫刻も残っています。

 

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第10窟は2階建になっています。

 

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第12窟は多くの部屋が並ぶ独特な様式になっています。

 

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ヒンドゥー教石窟群

ヒンドゥー教石窟群は、石窟群の中央付近にあり、6~8世紀にかけてつくられたとされています。エローラ最大の見どころである第16窟は、ギリシャのパルテノン神殿の約2倍の規模ですが、1つの岩山を彫ってつくられています。

完成までに約100年の期間を要し、20万トンほどの岩が削り出されたとされています。

 

第16窟に入ると、その規模に圧倒されます。

 

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この寺院が今から1000年以上前に、1つの岩からつくられたというのは信じ難いですが、横や後ろから見ると、それを実感できます。

 

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規模だけでなく、装飾の精巧さも見事です。中央部分は象の装飾の上に建てられています。

 

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寺院の壁面には古代インドの叙事詩「ラーマヤナ」のレリーフもあります。

 

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第16寺院以外にも、第21窟や第29窟を中心にすばらしい彫刻が残っています。

 

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午前中の方が涼しいですが、午後になると西向きの石窟に日差しが入るようになります。

 

ジャイナ教石窟群

ジャイナ教石窟群は、9~10世紀頃に建てられたとされ、第16窟から約1km北にあります。

仏教やヒンドゥー教の石窟群に比べるとあまり大きくはありませんが、精緻な装飾や天井画などが残っているのが特徴です。

 

石窟の手前の建物の様子はこんな感じです。

 

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石窟の内部には壁画の跡が残っていて、完成当時は色鮮やかな空間が広がっていたことが想像できます。

 

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食事・宿泊情報

場内には州営のMTDC Restaurantがあります。 

 

 

石窟群の近くにはKailasなどいくつかホテルがありますが、アウランガーバードの宿を利用した方が便利です。

 

 

エローラへの行き方

エローラへは、近郊の町アウランガーバードからアクセスするのが一般的です。

アウランガーバードのセントラル・バススタンドからエローラまではバスが頻発していて、所要時間は約1時間です。

 

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アウランガーバードへはデリーやムンバイなどからフライトでアクセスできます。

また、ムンバイから鉄道またはバスで行くことも可能で、所要時間は約7~8時間です。

 

エローラを訪れる際は、アジャンタやムンバイも合わせてまわることをおすすめします。

僕はムンバイ(宿泊)→寝台列車(宿泊)→アウランガーバード→アジャンタ(アウランガーバード泊)→エローラ(アウランガーバード泊)→寝台列車(宿泊)→ムンバイを5泊6日でまわりました。

 

なお、ムンバイ・アウランガーバード区間の鉄道は旅行者が多く利用するため、あらかじめチケットを予約しておくか、ムンバイ到着後すぐにCST駅の外国人専用窓口で購入しておきましょう。

(僕は復路のアウランガーバード→ムンバイCST区間でエアコン付寝台の席をとることができず、エアコンなしのSleeper席になりました)

 

 

それでは良い旅を!

 

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※旅行を検討する際は、外務省の海外安全ホームページなどで最新の情報をご確認ください。

www.anzen.mofa.go.jp

 

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