Traveling Around India

インド旅行まとめ

インドにある「月の世界」ラマユルと下ラダックのゴンパ

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こんにちは!

インド最北端のラダック連邦直轄領では、厳しい自然がつくり出すダイナミックな景観や、一般的にイメージされるインドとは異なる見事なチベット仏教のゴンパ(僧院)を見ることができます。

今回は、レーから日帰りで行ける下ラダック地域を紹介します。

  

 

下ラダックとは

下ラダックは、一般的にラマユル周辺までのレー西部エリアのことを言います。

標高約3,500mのレーに比べると全体的にやや低くなっているため、高度順応も兼ねてラダック観光の序盤でまわるのにおすすめです。

下ラダックでは、「月の世界」とも言われるラマユル・ゴンパ周辺の景色や、ゴンパに残る壁画などの仏教美術が、主な見どころです。

 

実際に行ってみた

レーの町を出て西へ向かい、荒涼とした土漠の中の道を進みます。

 

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レーから約30kmほど行ったところには、インダス川とザンスカール川が交わるサンガムと呼ばれる場所があります。

 

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そこからさらに西へ進み、幹線道路を離れ山手に進むと、サスポルがあります。

 

サスポル

サスポル(Saspol Caves)は、レーの中心部から西約80kmの位置にある石窟で、中には15世紀頃に描かれた壁画があります。

 

 

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5つある石窟のうち、2つはかなり傷んでいます。

 

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サスポルから車で30分ほど移動すると、リゾン・ゴンパが見えてきます。

 

リゾン・ゴンパ

リゾン・ゴンパ(Rizong Gompa)は、1831年に建てられたこの地域では比較的新しいゴンパで、戒律が厳しいことで知られています。建物は大きく、敷地内には学校も併設されています。

 

 

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通路にはマニ車もあります。

マニ車は、チベット仏教などで使われる仏具の1つで、時計周りで回転させると、その数だけお経を唱えるのと同じ功徳を積むことができるとされています。

 

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ゴンパの上からは、急峻な山々を見渡すことができます。

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リゾン・ゴンパから再び幹線道路に戻り、約50kmほど西へ進むとラマユル・ゴンパがあります。

 

ラマユル・ゴンパ

ラマユル・ゴンパ(Lamayuru Gompa)は、レーの西約120kmに位置するゴンパで、チベット仏教四大宗派の1つカギュ派に属します。11世紀にインドの仏教徒ナロパが石窟で瞑想したことが起源であると伝えられていますが、現在の建物は16世紀以降に建てられたものです。

また、ラマユル・ゴンパの近くの山々には黄色い岩肌が広がっていて、その景観は「月の世界」に例えられます。

 

<基本情報>

名称

Lamayuru Gompa

営業時間

7:30~13:00、13:30~18:00

入場料

50ルピー

所要時間

約1~2時間(関心度などによって個人差があります)

備考

手前にあるカルツェ(Khaltse)のチェックポストを通過するにはパスポートが必要です。また、内部の写真撮影は禁止されています。

*訪問時点の情報です。

 

 

ラマユル・ゴンパが近くなって来ると、これまでの灰色基調だった山々に、黄色い岩肌が見られるようになります。

 

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カーブが続く道を行くと、険しい山の斜面に広がる建物群が姿を現します。

 

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もう少し近くまで来て角度を変えて見ると、異世界感が増します。

 

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中に入ると、構内はかなり広いことがわかります。

 

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マニ車を回している人たちもいます。

 

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僕が訪れたタイミングでは、民族衣装を着た地元の女性たちがお参りに来ていました。

 

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この後ラマユル・ゴンパを出て、元来た道を戻り、壁画が有名なアルチ・ゴンパの近くにあるツァツァプリ・ゴンパに立ち寄ります。

 

ツァツァプリ・ゴンパ

ツァツァプリ・ゴンパ(Tsatsapuri Gompa)は、詳しい歴史がまだ明らかになっていないようですが、13~15世紀頃に建てられたとされるアルチ・ゴンパから徒歩圏にあるゴンパです。

 

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壁には鮮やかな曼荼羅が描かれています。

 

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ちなみにゴンパの鍵は、地元の人が管理しているので、その人を見つけなければ入ることはできません。

 

ここから、アルチ・ゴンパに向かいます。

 

アルチ・ゴンパ

アルチ・ゴンパ(Alchi Gompa)は、レーから西約70kmにあるチベット仏教最大宗派ゲルク派のゴンパで、11世紀に建てられました。建物内部にすばらしい壁画が残っていることで知られ、仏教美術の宝庫とも言われています(内部の写真撮影は禁止)。

 

 

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アルチ・ゴンパを出ると、この日最後の目的地スピトク・ゴンパへ移動します。

 

スピトク・ゴンパ

スピトク・ゴンパ(Spituk Gompa)は、レーから南西約7kmにあるゲルク派のゴンパで、11世紀頃に建てられました。小高い岩山の上にあるので、ここから辺りを一望することができます。

 

 

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なお、ゴンカン(護法堂)内部の撮影は不可となっています。

 

その他の見どころ

このほか、美しい壁画が見られるピャン・ゴンパ(Phyang Gompa)や、巨大な弥勒菩薩像があるリキル・ゴンパ(Likir Gompa)などがあります。

 

下ラダックへの行き方

下ラダックへは、レーからツアーまたは車をチャーターして行くのが一般的です。

レーからラマユル・ゴンパまでの所要時間は、寄り道なしで概ね2~3時間くらいです。

車のチャーターについては、行き先と車両ごとに料金表が定められています。

 

地元の人たちが使う大型バスや乗り合いバンも、バススタンドなどから発着していますが、人が集まると出発といったスタイルのものもあるのでご注意ください。

また、バイクをレンタルし、自分のペースで下ラダックをまわる人もいます。

 

僕は今回、レーにあるHidden Himalayaという旅行会社に、日帰りツアーを手配してもらいました。下ラダックへの日帰りツアーは、ハイシーズンだと他の旅行者と日程が合いやすく、相乗りできれば、その分1人当たりの料金が下がります。

 

ちなみに、レーについては、こちらにまとめています。

www.travelingaroundindia.com

 

それでは良い旅を!

 

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※旅行を検討する際は、外務省の海外安全ホームページなどで最新の情報をご確認ください。

www.anzen.mofa.go.jp

  

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