Traveling Around India

インド旅行まとめ

見どころがたくさん!インドの「ピンクシティ」ジャイプール

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こんにちは!

北インドには、ゴールデントライアングルと呼ばれる有名な観光コースがあります。ラジャスタン州の州都ジャイプールは、首都ニューデリー、タージマハルのあるアーグラとともにその1つを形成していて、世界中から多くの観光客をひきつけています。

今回は、美しい建物や伝統工芸品で知られるジャイプールを紹介します。

 

 

ジャイプールとは

ジャイプールは、アンベール王国のマハーラージャのサワーイー・ジャイ・シンによって、1727年に建設された町で、その統一された建物の色から「ピンクシティ」とも呼ばれています。ジャイプールという町の名前は、彼の名前に因んでいるそうです。

サワーイー・ジャイ・シンは、都市計画を基にまちづくりを行って整然とした街路を整備しました。また、自身が造詣の深かった天文学・占星術の分野では、天体観測儀を集めた天文台(ジャンタル・マンタル)を建設しました。

 

ジャイプールの主な見どころは、郊外にあるアンベール城や、町の中心部にあるシティ・パレスなどです。

 

アンベール城

アンベール城は、ジャイプール市内中心部から約10km北東にある大きな城で、ジャイプール遷都前にアンベール王国の首都が置かれていました。16世紀にラージャ・マン・シンによって元々城塞があった場所に築城が開始され、完成後もサワーイー・ジャイ・シンがジャイプールに都を遷すまで、増改築が行われました。

周囲より小高い丘の上に立つこの強固な城は、その見た目とは対照的に、建物の内部に繊細な装飾が施されています。

2013年には「ラージャスタンの丘陵城塞群」として世界文化遺産に登録されました。

 

基本情報

名称

Amber Palace

営業時間

8:00~17:30(ホーリー2日目は休み)

入場料

500ルピー(象のタクシーは1頭1,100ルピー)

所要時間

約2~3時間(関心度などによって個人差があります)

備考

象のタクシーは7:30~11:00まで

※訪問時点の情報です。

 

 

実際に行ってみた

ジャイプールからアンベール城に向かう道中には、マハーラージャが夏用の離宮として建てた水の宮殿があります。

 

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(写真はPixabayより引用)

 

アンベール城を下から見るとこんな感じです。壮大で迫力があります。

 

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象のタクシーの乗り場は、城の麓にあります。

 

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高さがあるので乗っていると周囲がよく見えますが、商魂たくましいカメラマンたちが、城壁沿いにたくさん待ち構えています。景色も良いですが、彼らの動きを見るのもなかなか楽しいです。

 

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スーラジ・ポール(太陽門)をくぐると、ジャレブ・チョウクという宮殿の前庭が出てきます。

 

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チケットを買ってシン・ポール(獅子門)から中に入ります。

 

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少し進むとディーワーネ・アームという一般謁見の間があり、この辺りからは上って来た道がよく見えます。

 

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美しい装飾のガネーシャ・ポールは必見です。

 

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ジャイ・マンディル(勝利の間)やジャス・マンディルの鏡を用いた装飾はとても豪華で、当時のマハーラージャの豪華な生活の一部が垣間見えます。

 

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他の建物の壁の装飾もとてもきれいです。

 

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ちなみに、象のタクシーの営業時間が終了した後は、バギーが走っていました。

 

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ジャイガル要塞

ジャイガル要塞は、アンベール城からさらに上ったところにある見晴らしの良い要塞です。この要塞は、サワーイー・ジャイ・シンによって1726年に建てられました。ジャイガル要塞には、世界最大の車付き大砲が置かれています。

ジャイガル要塞へは、アンベール城から連絡通路を通って歩いてアクセスすることができます。また、幹線道路をジャイプール方面に戻ってから、オートリクシャーを利用する方法もあるようです。

 

基本情報

名称

Jaigarh Fort

営業時間

9:00~17:00

入場料

100ルピー

所要時間

約1時間(関心度などによって個人差があります)

備考

先にシティ・パレスのチケットを購入すると、ジャイガル要塞のチケットも付いてきます(2日間有効)

※訪問時点の情報です。

 

 

アンベール城内からジャイガル要塞への連絡通路はこんな感じです。入口は建物の地下にあり、見つけるのが難しいです。

 

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ジャイガル要塞からは、アンベール城を見下ろすことができます。

 

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すばらしい眺望が広がっています。

 

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要塞の中には大砲もあります。この大砲は一度だけ使われたそうです。

 

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シティ・パレス

シティ・パレスは、サワーイー・ジャイ・シンによって、1726年に建設された宮殿で、現在もマハーラージャの住居となっています。宮殿の一部は博物館として公開されていて、テキスタイルの展示館や、豪華な貴賓謁見の間(ディーワーネ・カース)、月の宮殿の門などがあります。

 

基本情報

名称

City Palace

営業時間

9:30~17:00(ホーリーの日は休み)

入場料

500ルピー

所要時間

約1~2時間(関心度などによって個人差があります)

備考

テキスタイルなどのギャラリー内部は撮影不可

※訪問時点の情報です。

 

 

テキスタイルの展示館がある中庭を抜けてラージェーンドラ門を通ると、ディーワーネ・カースが姿を現します。

 

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ここには、世界最大の銀製品としてギネスブックに登録された壺が置いてあります。

 

宮殿内の建物と扉は、とにかく美しいです。

 

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月の宮殿の門はこんな感じです。ここでは、多くの人が写真を撮っていました。

 

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アノーキー・ミュージアム

アノーキー・ミュージアムは、ブロックプリントで有名なブランド「アノーキー(ANOKHI)」がつくった博物館です。ブロックプリントとは、手彫りの版を使って染料を布に押し当て、模様を重ねていくプリント技法です。

この博物館では、ブロックプリントの歴史や製造工程に関する展示があるほか、職人が版をつくるところやプリントのデモンストレーションを見ることができます。

 

基本情報

名称

Anokhi Museum

営業時間

10:30~17:00(火~土曜日)、11:00~16:30(日曜日)

入場料

80ルピー

所要時間

約1時間(関心度などによって個人差があります)

備考

月曜日、祝日は休み

※訪問時点の情報です。

 

 

アノーキー・ミュージアムは、アンベール城から約1km北にあるKheri Gateの隣にあります。

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ここでは、職人のおじさんたちの作業を近くで見ることができ、小さな布にブロックプリントを施す体験をさせてもらえます。

 

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風の宮殿

風の宮殿は、緻密な彫刻が施された小窓が美しいジャイプールのシンボル的な宮殿です。建物は5階建てで、全部で953もの小窓があります。この宮殿は、姿を見られることが禁じられていた宮中の女性たちが、風通しの良い小窓から町の様子や祭の行列を見ることができるように、つくられたそうです。

場所はシティ・パレスやジャンタル・マンタル(天文台)の近くにあります。

 

基本情報

名称

Haha Mahal

営業時間

9:30~17:30

入場料

200ルピー

備考

道路を挟んだ向かい側の建物の上階には、風の宮殿がよく見えるカフェがあります

※訪問時点の情報です。

 

 

建物東側の大通りから見ると、こんな感じです。

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外から眺めるだけで中には入りませんでしたが、建物の奥行きはあまりないそうです。

 

その他の見どころ

このほか、世界遺産のジャンタル・マンタル (天文台)、夜景が素晴らしいナガール要塞、ジャイプールの街を一望できるガルタ、染め物で有名な村サンガネール、深さ20mを超える階段井戸チャンド・バーオリー、といった見どころがあります。

サンガネールとチャンド・バーオリーは、ジャイプールからそれぞれ、南に16km、東に95kmほど離れています。

 

宿泊・食事情報

宿泊には、Arya Niwas を利用しました。

 

 

食事は、宿泊先のホテル内にあるChitra Cafe、アンベール城内のレストラン1135AD、Blue Tokai Coffeeを利用しました。

 

 

 

アンベール城では、一度外に出れば麓で食事をとれるところはありますが、城内にも1135ADというレストランがチケット売り場の近くにあります。

値段は少し高めですが、ビールが飲めますし、食後に上階の豪奢な部屋に案内してもらえました。

 

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Blue Tokai Coffeeは、地場のサードウェーブ系のコーヒーチェーン店で、国内のコーヒー農園から直接豆を仕入れて焙煎したコーヒーを店舗で提供しています。

2020年2月時点で、デリー、ムンバイ、ベンガルール、グルガオン、ノイダ、ゴア、ジャイプールで、合計27店舗を展開していて、コーヒー豆はオンラインショップで購入することも可能です。

Blue Tokai Coffeeの店舗では、香りが良く独特の風味を持つシングルオリジンのコーヒーを飲めるほか、フードメニューも充実しているので、食事にもおすすめです。

bluetokaicoffee.com

 

また、今回は行けませんでしたが、Nirosのタンドリーチキンは美味しいと評判です。

 

 

ショッピングについて

ジャイプールでは、観光だけでなくショッピングも楽しめます。

ジャイプールは、ブロックプリントで有名なANOKHIやSomaといったブランドの発祥地であることに加え、宝石やテキスタイル産業が盛んな町として知られています。

 

ANOKHIとSomaは、こちらにあります。ANOKHIはカフェも併設しています。

www.anokhi.com

 

www.somashop.com

 

宝飾品店やテキスタイルのお店もあります。

 

 

 

美しい青を基調とした素焼きの陶器を扱うBlue Potteryというお店もあります。

 

 

移動について

市内の区画は整理されていて、主要な観光地には車またはオートリクシャーでアクセスできます。UberやOlaといった配車アプリも使えるので、移動手段は選択肢が多いです。メトロも一部区間で運行していますが、シティ・パレスや風の宮殿に近いBadi Chauparまでの区間が開通していないため、観光地への移動で使えるようになるにはまだ時間が掛かりそうです。

 

ジャイプールへの行き方

ジャイプールへは、デリーやムンバイなどの国内主要都市から直行便が出ています。デリーやアーグラから鉄道でアクセスすることも可能です。

 

ジャイプールには、ゴールデントライアングルとして、デリー、アーグラと合わせて訪れる人が多いかもしれませんが、僕はデリー、アーグラにはすでに行ったことがあったので、ジャイプールだけを2泊3日でまわりました。

 

それでは良い旅を!

 

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