Traveling Around India

インド旅行まとめ

メーワール朝時代の宮殿が豪華!湖の町ウダイプル

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こんにちは!

インドには、乾いた砂漠の町だけでなく、豊かな水に囲まれた町もあります。今回は、大きな人造湖と豪華な宮殿を持つことで知られるラジャスタン州ウダイプルを紹介します。

 

 

ウダイプルとは

ウダイプルは、メーワール朝の王(マハーラーナー)ウダイ・シン2世によって16世紀に建てられた町です。メーワール朝がムガール帝国のアクバルによって当時の首都チットールガルを追われて以降、ウダイプルはインド建国までメーワール朝の首都として独立を維持しました。人口は2011年時点で約47万人となっています。

 

余談ですが、チットールガル城は、イスラム勢力によって3度(1303年、1535年、1567-68年)も侵攻・包囲された悲劇の城として知られています。最初の篭城とジョウハル(尊厳遵死)※に至るまでの様子は、16世紀に詩人マリク・ムハマンド・ジャヤシーによって「Padmavat」として描かれました。その物語は、2018年にインドで「Padmaavat」として映画化され、日本でも「パドマーワト 女神の誕生」として公開されました。

※戦で敗北が決まった陣営の女性が、侵略者による略奪や奴隷化・レイプを防ぐために、集団焼身自殺する風習のことです。

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ラジャスタン州には、ブルーシティのジョードプル、ピンクシティのジャイプールといった町がありますが、ウダイプルは白い壁の建物が多いことから「ホワイトシティ」とも呼ばれます。また、湖がつくり出す潤いとその美しい景観から「東洋のベニス」と称されることもあります。

 

ウダイプルの主な見どころは、シティ・パレスやクリスタル・ギャラリーなどです。

 

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シティ・パレス

シティ・パレスは、16世紀に完成したメーワール朝の王(マハーラーナー)の宮殿です。建物完成後も歴代のマハーラーナーによって増改築が繰り返され、現在の姿に至っています。

現在は、かつて本殿だった博物館、マハーラーナーが住居として使用するサムブー・ニワース、ホテルになっているシヴ・ニワースとファテー・プラカーシュに分けて管理されています。

御影石や大理石でつくられた豪奢な宮殿で、一般公開されている博物館では、ペルシアや欧州から集められた調度品・装飾品や、当時の職人技術を結集させた壁面装飾などを見ることができます。

 

基本情報

名称

City Palace

営業時間

9:30~17:30

入場料

300ルピー(敷地の南側に入るためには別途30ルピー必要)

所要時間

約1~2時間(関心度などによって個人差があります)

備考

音と光のショーは500ルピー

※訪問時点の情報です。

 

実際に行ってみた

入口は敷地の北側にあります。

 

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建物を正面から見るとこんな感じです。

 

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外壁には、メーワール朝のシンボルが入った布を纏う象とラージプートが描かれた絵がありました。

 

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宮殿の中には大小様々な部屋があります。白い建物の外観からは想像できませんが、彩り豊かな部屋が多く、見る者を楽しませてくれます。

 

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壁面の細部にまで装飾が施されていて、とても美しい空間が広がっています。

 

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展示されている調度品などから、当時の贅沢な暮らしぶりが窺えます。

 

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鏡とガラスがふんだんに使用された部屋もあります。

 

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宮殿からの眺めはこんな感じです。この日は曇天でした。

 

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シティ・パレスは、夜になるとライトアップされます。

 

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クリスタル・ギャラリー

クリスタル・ギャラリーは、シティ・パレスの一角にあるファテー・プラカーシュにあるギャラリーです。ラジャスタン州で最も豪華なギャラリーとされ、ダバール・ホールの上層が公開されています。クリスタル製の椅子やテーブル、ソファに加え、ベッドも展示されています。また、下の階には大きなシャンデリアがあり、マハーラーナーの贅沢な暮らしを垣間見ることができます。

 

基本情報

名称

Crystal Gallery

営業時間

9:00~18:00

入場料

700ルピー

所要時間

約1時間(関心度などによって個人差があります)

備考

ダルバール・ホール以外写真撮影不可

※訪問時点の情報です。

 

ダルバール・ホールには、巨大なシャンデリアがあります。

 

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歴代の王族の肖像画も展示されています。

 

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写真を撮ることはできませんが、公開されているギャラリーでは、クリスタル製の品々が展示されています。調度品に加え、椅子やテーブル、ソファ、ベッドなどがクリスタル製で、豪華絢爛です。

 

これらのコレクションは、当時のマハラーナーのサジャン・シンが19世紀にイギリスの企業に注文したものの、死後に届いたため、箱の中に110年間しまわれたままになっていたそうです。

 

その他の見どころ

このほか、ロープウェイ、ピチョーラー湖のクルーズ、ジャグディーシュ寺院(ヒンドゥー教)などの見どころがあります。また、シティ・パレスの一角にあるホテルや湖に浮かぶタージ・レイク・ホテルなど、豪華な宮殿ホテルも有名です。

 

食事・宿泊情報

食事は宿の近くのCourtyardと、シティ・パレス近くのCharcoal by Carlsson を利用しました。

 

 

 

Courtyardは、Little Garden Guesthouseの近くにあります。味は普通ですが、ここのガーリックナンには、ガーリックが贅沢に使われていますのでご注意ください。

 

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場所がわかりづらいですが、Charcoal by Carlsson では、湖を眺めながらお酒を飲むことができます。

 

宿泊先には、Little Garden GuesthouseとGarden Hotelを利用しました。

 

 

 

Little Garden Guesthouseは、中庭付きのフォトジェニックな宿で、屋上からはシティ・パレスがよく見えます。オーナーも親切です。

 

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Garden Hotelは、シティ・パレスから西側に位置する古風なホテルで、敷地内にビンテージ&クラシックカーコレクションが展示施設があります。シティ・パレス周辺からは少し離れますが、バススタンドへのアクセスが良く、長距離バスの移動がある時は便利です。

 

移動について

シティ・パレス近辺の旧市街は、道が狭く車の通行が制限されているため、徒歩やオートリクシャーでの移動がメインになります。その一方で、少し離れた場所に移動する際は、Uberが便利です。

 

気候について

インドでは、例年、年間降水量の75%以上が南西モンスーン(6~9月の4カ月間)によってもたらされます。ウダイプルもその例外ではなく、6~9月の雨季に訪れる際は、雨にご注意ください。気温は、最高気温が真夏(4~5月)で40度近く、冬期で20度台半ば、最低気温が真夏で20度台後半、冬期で10度以下になるようです。

 

ウダイプルへの行き方

ウダイプルへは、デリーやムンバイなどの国内主要都市から直行便が出ています。デリーやジャイプールから鉄道でアクセスすることも可能です。

 

ウダイプルは、ブルー・シティとして有名なジョードプルからバスで約5時間の距離に位置しているので、合わせてまわることをおすすめします。

また、ウダイプルの近郊には、世界遺産のクンバルガール城や、荘厳なジャイナ教寺院があるラーナクプルがあり、ウダイプルから日帰りで訪れることが可能です。

 

僕はウダイプル(宿泊)→クンバルガール城・ラーナクプル(ウダイプル泊)→ジョードプル(宿泊)と3泊4日でまわりました。

 

ちなみに、ジョードプル行きのバスはredBusなどを通じて予約ができます。

6:00ウダイプル発10:45ジョードプル着の便は524ルピーでした(車両はVolvo製、予定より1時間以上遅れて到着)。

 

乗り場はバス会社によって違うかもしれませんが、僕が利用した便はここ(Hotel Sangam前付近)に停車していました。

 

 

どのバスかわかりづらいので、自分が乗るバスが合っているか、周りの人やドライバーに確認しましょう。

 

それでは良い旅を!

 

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