ブッダが覚りを開いた聖地!ブッダガヤ
こんにちは!
仏教発祥の地インドには多くの聖地がありますが、その中でもブッダガヤは、仏教徒にとって最高の聖地とされています。今回は、チベット、スリランカ 、ミャンマー、タイなどの国から多くの巡礼者が訪れる聖地、ブッダガヤを紹介します。
ブッダガヤとは
ブッダガヤは、後にブッダとなるシャーキャ族の王子だったゴータマ(ガウタマ)・シッダールタが、菩薩樹の下で瞑想を続け、覚りを開いた地として知られています。ちなみに、ブッダはサンスクリット語で覚った人という意味だそうです。ブッダが覚りを得た場所には、マハーボディー寺院(大菩薩寺)が建っています。
ブッダガヤの正式な地名はBodh Gayaで、現地の人に「ブッダガヤ」と言うと聞き直されることがあります。インド東部ビハール州に位置し、現在は人口約5万人の小さな町となっています。
ブッダガヤの一番の見どころは、何と言ってもマハーボディー寺院です。そのほか、ブッダが苦行を行った前正覚山や、ブッダが乳粥供養を受けたスジャータ村など仏教ゆかりの場所が複数あります。
マハーボディー寺院
マハーボディー寺院は、ブッダが覚りを開いた場所に建つ寺院で、低層の周囲の建物から突出した高さ52mの塔を持つ、仏教の聖地です。ブッダは、この地の菩薩樹の下で覚りを開きました。
現在ある木は、その直接の末裔とされ、ブッダが座っていたとされる場所には金剛座が置かれています。マハーボディー寺院は、紀元前3世紀にアショーカ王が建造した寺院を起源とし、その後改修を繰り返して7世紀頃に現在の形になったようです。
2002年には世界文化遺産に登録されました。
基本情報
名称 |
Mahabodhi Temple |
営業時間 |
5:00~21:00 |
入場料 |
無料(カメラ持込み料100ルピー、ビデオ持込み料500ルピー) |
所要時間 |
約1~3時間(関心度によって個人差があります) |
行き方 |
バススタンドから徒歩またはオートリクシャー |
備考 |
カメラ持込み料を支払うカウンターは敷地の外にあります。引換券がもらえるので、カメラを持込む場合は、それを荷物チェックの時に見せます。巡礼者が多い時間帯に当たると混雑するので、入場するまで時間が掛かります。 |
*訪問時点の情報です。
実際に行ってみた
入場の列に並び、荷物チェックを受けてからしばらく歩くと、大きな塔の正面に出ます。
塔の下は本殿になっていて、中には黄金のブッダ像が鎮座しています。
本殿の裏側には、菩提樹と金剛座があり、他国から巡礼に来た敬虔な仏教徒が集まっています。
多くの人が本殿や菩提樹などに熱心に祈りを捧げていて、信仰の深さを感じることができます。
早朝の静けさの中、お経が至るところから聞こえてきて、神聖な雰囲気を醸し出していました。
托鉢も行われていました。
マハーボディー寺院は、仏教徒にとって最も重要な聖地だということがよくわかり、とても印象的な空間が広がっています。
前正覚山
前正覚山は、出家したシッダールタが、厳しい苦行を行った場所とされています。シッダールタは、5人の修行者と一緒に6年にわたり苦行を行ったそうですが、ここで覚りを開くことはできませんでした。山の中腹には、シッダールタが断食の苦行を行っていた小さな洞窟があり、その中には痩せこけたシッダールタの像が置かれています。
基本情報
名称 |
Mahakala Mountain |
入場料 |
お布施 |
所要時間 |
約1時間 |
行き方 |
ブッダガヤからタクシーまたはオートリクシャー |
備考 |
市内からタクシーでスジャータ村とセットでまわると1,000ルピー(オートリクシャーの場合は700ルピーとのこと)。麓からブッダ像のある洞窟までは20分くらい歩きます。 |
*訪問時点の情報です。
車で山の麓まで移動し、歩き始めると中腹に寺院があるのが見えてきます。
車を降りた瞬間、物乞いの人たちが集まって来たので、足早に洞窟を目指しました。
周囲には、のどかな風景が広がっています。
洞窟のある寺院からの眺めは良く、あたりの平野を見渡すことができます。
洞窟の場所は少しわかりづらく、寺院の奥の方に位置しています。手前には旗などが飾られていました。
洞窟の中には、苦行中のシッダールタの像があります。
スジャータ村
スジャータ村は、苦行を行っていたシッダールタが前正覚山から下山し、ナイランジャラー川(現ファルグ川)で痩せ衰えた体で沐浴をしていたところ、川のほとりのセーナー村の娘スジャータから乳粥供養を受けた場所です。これにより体力を回復したシッダールタは、ブッダガヤの菩提樹に向かい、瞑想の後に覚りを開きました。
スジャータ村は、ブッダガヤの東を流れるファルグ川の中洲にあります。
雨季に訪れたため川の水量が多くなっていました。
村には、スジャータが住んでいたとされる場所に建てられたストゥーパの跡や、シッダールタが乳粥供養を受けている像がある寺院があります。
スジャータ村は、車窓から見ていてもとても貧しいことが伝わるところで、ぼろぼろで小さな家が多く、中には崩れそうな家もありました。
その他の見どころ
このほか、ブッダガヤには、日本、ブータン、タイ、バングラデシュなどの各国の仏教寺院があります。
食事・宿泊情報
ブッダガヤには約2日間滞在しましたが、おいしい食事を見つけることができませんでした。
その結果、食事はほとんどFujiya Green Restaurant でとることになりました。
*最近までCafe GENKI という日本食を提供するお店があったようですが、Google Map上で閉業となっていました。
宿泊先には、Beauty Guesthouse を利用しました。
オーナーに頼めば、前正覚山やスジャータ村への車の手配を行ってくれます。
ブッダガヤへの行き方
ガヤーからオートリクシャーで約30分(150ルピー)。
ガヤーへは、コルカタ・バラナシから空路、デリーなどから電車、パトナなどからバスでアクセスが可能です。
僕は、パトナの宿(Hotel Windsor)で車を手配し、ナーランダー、ラージギルを経由して、ブッダガヤに移動しました。車を1日チャーターして4,050ルピーでした。
ちなみに、ナーランダーとラージギルについてはこちらにまとめています。
パトナについてはこちらをご参照ください。
それでは良い旅を!