インド産コーヒー発祥の地!チクマガルール
こんにちは!
インドの飲み物と言えば紅茶やチャイですが、南インドではコーヒーも広く飲まれています。また、インドはコーヒー豆の生産量(2017年)がアジアで3番目、世界でも8番目と、隠れたコーヒー大国でもあります。今回は、インドのコーヒー栽培発祥の地とされるチクマガルールを紹介します。
チクマガルールとは
チクマガルールは、南部カルナタカ州に位置し、西ガーツ山脈の丘陵の標高1,090mにある地方都市です。カルナタカ州は、インドのコーヒー豆の生産量の約7割を占める、コーヒー栽培が盛んな州です。チクマガルールで獲れたコーヒーは、その多くがイタリアやドイツなど主にヨーロッパへ輸出されています。
チクマガルールの見どころは、郊外のコーヒー農園と市内のコーヒー豆販売店やカフェです。
コーヒー農園
コーヒー農園(コーヒーエステート)は、市内から西へ進んだ山の中腹にその多くがあり、敷地内にバンガローやコテージのような施設を備えているところであれば、宿泊(ホームスティ)が可能です。また、各宿泊施設では、近隣の山々へのトレッキングや自然保護区観光などのアクティビティをアレンジしてもらうことができ、都会の喧騒から離れ、自然に囲まれた環境でゆっくりと過ごすにはうってつけの場所です。
この地域には、インドの大手コーヒーチェーン「カフェ・コーヒーデー」が経営するリゾートや、ヘリテージ風の宿泊施設に泊まれるコーヒー農園もあります。
www.theserai.in
www.halliberri.com
僕は今回、KAVA RETREATに宿泊しました。
基本情報
名称 |
KAVA RETREAT |
料金 |
1人1泊2,000ルピー~(1泊2食付) |
行き方 |
チクマガルール市内から車で約30分(送迎は片道500ルピー) |
備考 |
チェックイン12:00~、チェックアウト~11:00 Wi-Fi無料(雨が降ると繋がりづらくなります) |
*訪問時点の情報です。
実際に行ってみた
建物の外観はこんな感じです。
宿泊施設の隣には、コーヒーを栽培している場所がありました。
コーヒーの実はまだ赤くなっていませんでした。収穫時期は概ね11月~3月だそうです。
夕方に少し時間があったので、近隣をまわるジープツアー(一人1,000ルピー)をお願いしました。
山を上りビューポイントに出ると、あたり一面を見渡すことができます。
雨季明け間もない時期に訪れていたため、この後大雨が降り、ツアーを中断してすぐに宿に戻りました。
市内のコーヒー豆販売店・カフェ
チクマガルール市内のコーヒー豆販売店・カフェは、多くの商店が立ち並ぶMG Road沿いやその脇道で、複数店舗見つけることができます。これらのお店は、チクマガルールのコーヒー農園で獲れたコーヒー豆を販売していて、250gくらいから購入することができます(店舗によってはもう少し少量から売ってくれるところもあります)。
僕は今回、お店の新しい外観が目を引くWorld of Coffee Experience Cafeに行きました。
基本情報
名称 |
World of Coffee Experience Cafe |
営業時間 |
10:30~21:30(金~日曜日は22:30まで) |
行き方 |
チクマガルールのバススタンドから徒歩5分 |
*訪問時点の情報です。
中はどんな感じ?
内装はポップで、あまりインド感がありません。
お店の入り口側がコーヒー豆の販売カウンター、奥側がカフェになっています。
店内には謎の置物もあります。
コーヒーは、南インドでよく目にするフィルターコーヒー(コーヒーに大量の砂糖とミルクを入れたもの)ではなく、本格的なものです。
World’s tallest coffee challengeといった催しもあります。これは、1mくらいありそうな特大の容器に入ったコーヒーを、何分で飲み干せるか挑戦するという、いたってシンプルな企画です。
訪問時点では、これまで3名の方がチャレンジに成功しているようです。
暫定1位の方のタイムは何と2分34秒!
2位の17分56秒、3位の25分58秒に大差をつけています。
一体どんな体のつくりをしているのでしょうか、信じられません。
店長に聞いたところ、このお店は2019年9月にオープンしたばかりとのことでしたが、地元の方はあまりコーヒーを飲まないのか、お客さんはあまり多くありませんでした。
お店があるうちにぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
食事・宿泊情報
食事は今回、Mysore Foodz - Little Corridor を利用しました。
中庭付き古民家を改装した店内は雰囲気がよく、料理も美味しかったです。
移動について
市内の移動はタクシーまたはオートリクシャーが中心です(チクマガルールではUberやOlaはまだ利用できません)。市内から宿泊先のコーヒー農園に移動する際は、あらかじめ宿側に送迎を頼んでおくことをおすすめします。
チクマガルールへの行き方
チクマガルールには、ベンガルールやマイソールからバスが1日数本出ています。また、近郊のハッサンからもバスが出ています。
チクマガルールのバススタンドはこんな感じです。
バスのダイヤは州道路交通公社(KSRTC)やredBusのウェブサイトを通じて確認することができます。
大都市からのバス移動は時間が掛かるので、お金が掛かっても効率的に移動したい方は、旅行会社を通じて車をチャーターするのも良いと思います。
それでは良い旅を!