Traveling Around India

インド旅行まとめ

世界遺産!ダージリン・ヒマラヤ鉄道と紅茶の産地ダージリン

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こんにちは!

ダージリンと言えば紅茶の産地として世界的に有名ですが、世界遺産の山岳鉄道やヒマラヤ山脈の雄大な景色など、それ以外にも多くの見どころがあります。

今回は、ネパールとの国境に近いインド東部の町ダージリンを紹介します。

 

 

ダージリンとは

ダージリンは、元々イギリス人の保養地として開発されたウエストベンガル州北部の町です。標高2,134mに位置していて、ヒマラヤ山脈に連なり、晴れの日にはきれいなカンチェンジェンガ山(標高8,586m、世界第3位)を見ることができます。

また、洋館・教会・学校などイギリス風の建物も多く残っていて、斜面に張り付くように広がる町は独特の景観を形成しています。

 

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ダージリンを含むウエストベンガル州の山岳地帯は、19世紀初頭までシッキム王国の支配下にありましたが、1814~1816年のアングロ・グルカ戦争の結果、イギリスの東インド会社に割譲された歴史を持っています。

人口は約13万人(2011年時点)で、ウエストベンガル州の州都コルカタではベンガル人が主要な民族となっていますが、ダージリンにはネパール系の人たちが多く住んでいます。

そのため、ネパール系住民が自治州「ゴルカランド(グルカランド)」の設立を求め、過去にデモを度々行ったりしています。

 

ダージリンの主な見どころは、世界遺産のトイ・トレインやヒマラヤ山脈を展望するトレッキングなどです。

 

トイ・トレイン

ダージリン・ヒマラヤ鉄道(通称トイ・トレイン)は、1881年に開業したアジア最古の山岳鉄道です。ニュー・ジャルパイグリからダージリンまでの約88km、標高差2,000m以上の区間を7時間ほどかけて上ります。レール幅は610mmしかなく、町中では民家の横をすり抜けるようにゆっくり進んでいきます。

また、上記区間に加え、ジョイ・ライド(ダージリン~グーム間)や、レッド・パンダ(ダージリン ~クルシャン間)といった観光用列車もあります。

「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」は1999年に世界文化遺産に登録され、2005年にニルギリ登山鉄道、2008年にカールカー=シムラー鉄道を加え、「インドの山岳鉄道群」として拡大登録されています。

 

基本情報

名称

Darjeeling Himalaya Railways(Joy Ride)

出発時刻

ディーゼル機関車 9:45、12:00、14:20

蒸気機関車 9:15、9:25、11:30、11:40、13:50、14:00

運賃

ディーゼル機関車910ルピー、蒸気機関車1,445ルピー

所要時間

約2時間

備考

前方の車両では、煙やすすが車内に入って来るので、マスクなどがあった方が良いと思います。

※訪問時点の情報です。

 

 

予約方法

乗車券はインド国鉄(IRCTC)のウェブサイトやダージリン駅の窓口で購入することができます。

IRCTCのウェブサイトを通じた予約方法は、こちらにわかりやすくまとめられていました。

kenta-blog.com

 

ちなみに、IRCTCのウェブサイトでDarjeelingからGhumを検索すると、表示されるのは通常便のみです。ジョイ・ライドの乗車券を予約するには、同ウェブサイトでDJ(Darjeeling)とDJRZ(To Darjeeling)と入力する必要があります。

www.darjeeling-tourism.com

乗車券の手配については、手数料を払っても良ければ、旅行会社に代行取得を依頼することもできます。

 

実際に乗ってみた

今回はあまり時間に余裕がなかったので、ダージリン~グーム駅間を約2時間で往復するジョイ・ライドを選びました。

始発駅となるダージリン駅はこんな感じです。

 

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線路には、ジョイ・ライドで使われる客車がありました。

 

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出発時刻の少し前になると、運転室部分の車両が煙を上げながら到着します。

 

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客車の中はこんな感じです。インド人だけでなく、欧米人の団体客もいました。

 

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出発してからしばらくすると、「バタシア・ループ」という眺めが良いポイントで約10分間停車します。

 

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その後、再出発し標高2,258mのグーム駅に到着します。ダージリンを出発して大体50分くらいです。

 

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グームでは約20分間停車するので、その間に駅直結の鉄道博物館を見たり、写真を撮ったりします。

 

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グームを出発すると、その後は停車をせずにダージリンに戻ります。

 

ダージリンの紅茶

ダージリン産の紅茶は、その香りの高さと上質さから「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、世界的に有名です。町の中心部から少し離れると、大規模な茶園を見ることができます。

 

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収穫の時期によって味も香りも大きく異なり、「ファーストフラッシュ(春摘み:3~4月頃)」、「セカンドフラッシュ(夏摘み:5~6月頃)」、「オータムフラッシュ(秋摘み:10~11月頃)」の3種類があります。

この中で最も人気が高いのが「セカンドフラッシュ」で、芳醇な香りに特徴があります。その中でも上質な茶葉は、マスカテルフレーバーとも言われます。

「セカンドフラッシュ」と、新茶のフレッシュな味わいの「ファーストフラッシュ」はストレートティーがおすすめで、まろやかな味わいの「オータムフラッシュ」はミルクティーがよく合います。

 

町中には、ティールームや茶葉専門店がいくつもありますが、Nathmulls Tea Bar & Bakery、Golden Tips Teaなどが有名です。

 

 

 

観光の途中で紅茶を飲んでほっと一息ついたり、旅行のお土産を買うのにおすすめです。

 

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また、Windamere Hotelのアフタヌーンティーも有名です。

 

 

その他の見どころ

このほか、名峰カンチェンジェンガがよく見えるタイガー・ヒル、茶つみを見学できるハッピー・バレー紅茶園などがあります。また、ダージリンを起点にカンチェンジェンガやヒマラヤ山脈を望むトレッキングも楽しめます。

ウエストベンガル州最高峰サンダクプーへのトレッキングについては、こちらをご参照ください。

www.travelingaroundindia.com

 

宿泊・食事情報

宿泊先には、Udaan Dekeling Resort を利用しました。

 

 

料金は少し高めですが、カンチェンジェンガがよく見え、庭がきれいな宿です。

 

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食事は、宿の食堂、the Patio、Glenary’s を利用しました。ダージリンでは、朝食の時間帯に営業をしているお店が少ないため、この2つのお店は貴重だと思います。

 

 

 

the Patio のスパニッシュオムレツは美味しいです。

 

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移動について

ダージリンは坂の町なのでアップダウンが多く、歩くと実際の距離以上に疲れます。

移動距離や場所にもよりますが、移動はタクシーまたはオートリクシャーがメインになると思います。

なお、ダージリンでは、UberやOlaといった配車アプリは利用できません。

 

気候について

ダージリンの降水量は、インドの他都市同様、例年、南西モンスーン(6~9月の4カ月間)の時期に集中しますが、他地域と比べ雨が非常に多いです。気温は、最高気温が夏期で20度近く、冬期で10度台前半、最低気温が夏期で10度台前半、冬期で5度以下になるようです。

 

ダージリンへの行き方

ダージリンの最寄りの空港は、約70km離れたバグドグラ空港です。

空港からは主に、プリペイドタクシーで直接ダージリンへ向かう方法と、約15km離れたスィリグリー(Siliguri)を経由し乗り合いジープに乗り換えてダージリンへ向かう方法があります。

僕は今回、空港から直接ダージリンへ向かいましたが、プリペイドタクシーで約3時間(1,860ルピー)掛かりました。 

ダージリン ・ヒマラヤ鉄道に乗って、スィリグリーからダージリンに移動することもできます。

 

バグドグラ空港へは、国内主要都市から毎日フライトが出ています。バグドグラ空港発のフライトは遅れることが多いので、ご注意ください。

また、コルカタからスィリグリーまで鉄道(約8時間)でアクセスすることも可能です。

 

それでは良い旅を!

 

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