Traveling Around India

インド旅行まとめ

インドでトレッキング?サンダクプーからヒマラヤ山脈を一望

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こんにちは!

エべレストのあるネパールには多くの観光客がトレッキングを目的に訪れますが、インドにも観光客がトレッキングを楽しめる場所はいくつかあります。

今回は、初心者でも気軽にトレッキングとヒマラヤ山脈の眺望を楽しめる、ウエストベンガル州サンダクプーを紹介します。

 

 

サンダクプーとは

サンダクプー(Sandakphu)は、ダージリンから約60km、インドとネパールの国境に位置する展望スポットで、晴れの日には正面にカンチェンジェンガ(標高8,586m、世界第3位)、西にエべレスト山群を一望できます。標高は3,636mで、ウエストベンガル州最高峰となっています。

 

トレッキングルート

サンダクプーのトレッキングでは、通常、マニバンジャン(Manibhanjang)という町まで車で移動し、そこからサンダクプーを目指して往復するルートがよく使われます。

 

 

このルートは、道路が4WDの車両で通行できる程度に整備されているので、車でサンダクプーまでアクセスすることも可能です。

 

その一方で、今回僕が利用したのは、車でスリコラ(SrikholaまたはSirikhola)まで行き、そこから歩いてサンダクプーまで往復するルートです。ダージリン~サンダクプー間を2泊3日で往復しました。

 

 

 

このルートでサンダクプーに向かうことになった理由は、このルートの方が魅力的だからという訳ではなく、この日偶然マニバンジャンルートが閉鎖されていたためです。

 

なお、サンダクプーからさらに約20kmほど北にあるファールート(Phalut)までのトレッキングコースも雄大な景色が楽しめるため、人気があります。

 

 

所要日数は、車利用の有無やルートによって異なります。全行程で車を利用すれば、ダージリン~サンダクプー間を1泊2日で往復できますが、マニバンジャンからサンダクプーまで歩くルートだとダージリン~サンダクプー間で5泊6日のプランもあります。

 

サンダクプーへのトレッキングのコース自体は、歩くのが難しい訳ではありませんが、ガイドまたはポーターを付けるのが基本です。ガイドの相場は、1日当たり1,200ルピー(ガイドの食事代・宿泊費を含む)くらいのようです。

旅行会社やトレッキングを手配するエージェントに、ガイド・食事代・宿泊代全て込みで依頼することもできますし、ガイドだけ雇うこともできます。

ちなみに、ガイドが荷物を持ってくれることもあるので、荷物が余程多くなければ、ポーターは必要ないかもしれません。

日本の旅行会社もパッケージになったツアーを出していますので、ご参照ください。

www.fivestar-club.jp

 

僕は今回、Darjeeling Peak Adventures Tour & Travelsというダージリンの旅行会社にトレッキングツアーの手配を依頼し、料金は車での移動、宿泊代、食事代、ガイド料全て込みで、2名合計28,000ルピー(一人当たり14,000ルピー)でした。

探せばもう少し安い旅行会社はあると思いますが、口コミと評価が良さそうなところを選びました。

 

実際に登ってみた

ここでは、今回利用したスリコラルートでのサンダクプートレッキングの様子を、各日の行程とともに紹介します。このルートはアップダウンが多く、体力がある人向けなので、本格的なトレッキングを体験したい人以外は、マニバンジャンルートの方が良いかもしれません。

 

1日目ダージリン~スリコラ

 

前日宿泊していたダージリンの宿を朝10寺頃に出発しました。車はHyundaiのSantro旧型モデル、悪路に耐えられるか若干不安になります。

 

ダージリンの町を出てしばらくすると、郊外に茶園が広がっています。

 

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道を一旦下り切り、やや大きな橋を渡ると、大きな池とシヴァ像が置かれている公園のようなものがあります。

 

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これが何のための施設かはわかりません。

 

そこから少し進むと小さな集落が見えてきたので、ここで遅めの昼食をとります。

ダージリンから離れると、食事をとれるのは基本的にローカルレストランしかなく、数自体も少ないです。

 

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道が狭く、途中でこういった橋も車で通ります。

 

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スリコラから先は車では通れない道になるので、荷物を背負って自分たちで宿まで歩きます。

途中でタルチョが飾り付けられた大きな岩がありました。

 

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角度がある山の斜面にも、いくつか家が建てられています。

 

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急な坂を登り、夕方になってこの日の宿泊先New Singalila Park Homestay にたどり着きました。

 

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夜になると冷え込みますが、室内に暖房があるので問題なく寝ることができます。

この辺りは日が出ていないと寒いので、日没前にシャワーを浴びておいた方が良いです。

 

夕食はチベット料理をつくってもらい、翌日に備えて早めに寝ました。

 

iPhoneのヘルスケアアプリを見ると、この日歩いた距離は5.8km、上がった高さの合計は624mでした。

 

2日目スリコラ~サンダクプー 

 

この日は快晴で、出発時点では絶好のトレッキング日和でした。

 

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木々が生茂る山道を、時々休憩しながら歩きます。

 

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基本的に山道が続きますが、途中で視界が開けるところもあります。

 

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しばらく登っていると、家族経営の小さな食堂があり、ここで昼食休憩をとりました。

 

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休憩後、トレッキングを再開し歩いていると、絶妙なバランスを保っている大きな岩がありました。

 

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タルチョも掛けられていたので、山歩きの際の目印となるだけでなく、もしかすると信仰の対象になっているのかもしれません。

 

道中では、シャクナゲが咲いているところもありました。

 

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朝から順調なペースで上っていましたが、途中から雲行きが怪しくなり、しばらくすると雹が降り始めました。

サンダクプーに着いた頃には、こんな感じになっていました。さっきまでの晴天が嘘のようです。

 

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山の天気は変わりやすいというのを改めて実感しました。

 

夕食はサンダクプーのロッジで簡素なものを食べました。

 

 

人里離れた僻地で、食材の調達が限られるためか、メニューの数は多くありません。

その一方で、このロッジは料理などで火を使っているため、サンダクプーではおそらく一番温かく、暖をとることができます(室内には煙が充満していますが)。

この日は、夕方から夜にかけて気温が一気に下がり、宿泊した山小屋は極寒でした。山小屋ではお湯が出ませんが、食事をとったロッジで洗面用にお湯をもらうことができました。

また、部屋には電源がないので、あらかじめしっかり充電しておくか、モバイルバッテリーを持っていくことをおすすめします。

 

晴れていたらきれいな星空が見れたかもしれませんが、天気が悪かったため、ブランケットの上に、持っていたエマージェンシーシートを掛けて早々に寝ました。

 

この日歩いた距離は15.4km、上がった高さの合計は1,251mでした。

 

3日目サンダクプー~ダージリン

 

 

この日は、日の出を見るために5時前に起きました。

雲は出ていましたが、昨日の雨は上がっています。

 

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日が昇るにつれて、カンチェンジェンガも少しずつはっきりと見えるようになってきます。

 

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遠くに見える稜線の向こう側が、少しずつ赤く染まります。

 

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日の出の瞬間です。

 

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雪で覆われているカンチェンジェンガも日の出に染まり、神々しく見えます。

 

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早朝にもかかわらず、日の出を見るために多くの人たちが集まっていました。

 

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この日は雲が掛かっていて、エベレスト山群が見えませんでしたが、それでも日の出と景色は十分に素晴らしいものでした。

 

完全に日が昇ると、こんな感じの景色になります。

 

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この後、朝食をとって、サンダクプー→スリコラと来た道を戻り、ダージリンには夜になってから着きました。

 

この日歩いた距離は10.3km、上がった高さの合計は189mでした。

 

トレッキングシーズン

サンダクプーのトレッキングのベストシーズンは、低地の夏頃で赤いシャクナゲが咲く3~5月、晴天が多い10~1月中旬とされています。雨季の6月中旬~9月中旬まではクローズされますのでご注意ください。

気温は、最高気温が6~8月で20度前後、冬期で5度前後、最低気温が夏期で5度前後、冬期で-10度前後になるようです。

 

サンダクプーへは、ダージリンから2泊3日で行くことができ、初心者でも気軽にトレッキングを楽しめます。

ダージリンを訪れる機会がある方は、もし興味があれば、サンダクプーまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 

ダージリンについては、 こちらにまとめています。

www.travelingaroundindia.com

それでは良い旅を!

 

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