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インド旅行まとめ

南インド、ホイサラ朝建築の傑作!ホイサレーシュワラ寺院とチェナケーシャヴァ寺院

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こんにちは!

インドには2020年2月時点で38の世界遺産がありますが、それ以外にも多くの見どころがあります。その中には、現在でも人々の信仰の対象となっているところや、過去の栄華が想像できないくらいひっそりとたたずんでいるものもあります。

今回は、かつて南インドで栄えたホイサラ朝のホイサレーシュワラ寺院とチェナケーシャヴァ寺院を紹介します!

 

 

ホイサラ朝とは

ホイサラ朝は、10~14世紀にかけて存在した南インドの王朝で、概ね現在のカルナタカ州に相当する地域を支配していました。首都は当初ベルールに置かれ、後にドワーラサムドラ(現在のハレービド)に遷されました。

また、ホイサラ朝の治世は、南インドの文化・芸術の発展において重要な時代とされ、寺院建築ではとても精緻な彫刻を残しました。

 

ホイサラ朝建築の中でも、傑作として名高いのがハレービドのホイサレーシュワラ寺院とベルールのチェナケーシャヴァ寺院です。

 

ホイサレーシュワラ寺院

ホイサレーシュワラ寺院は、ホイサラ朝のヴィシュヌヴァルダナ王が12世紀に建てたシヴァを祀るヒンドゥー教寺院です。この寺院は、聖室を持つ2つの寺院が連なった構造になっています。

ホイサレーシュワラ寺院があるハレービドには、12世紀にホイサラ朝の首都が置かれましたが、14世紀にイスラム勢力に侵略され、町は廃墟と化しました。ハレービドとは「廃墟の町」という意味だそうです。

 

基本情報

名称

Hoysaleswara Temple

営業時間

日の出~日没

入場料

無料

所要時間

約1時間(関心度などによって個人差があります)

行き方

ハッサンからバスで約1時間半、ベルールからバスで約30分

備考

入口で靴を預けます(10ルピー)

*訪問時点の情報です。

 

 

実際に行ってみた

入口から見た全景はこんな感じです。規模はそれほど大きくありません。

寺院内は緑化されるなど、きれいに整備されています。

 

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建物に近づくと、精巧な彫刻で埋め尽くされた外壁が目に留まります。

 

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今にも動き出しそうなくらい躍動感があります。

 

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ストーリー性を感じる彫刻もあります。

 

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細部までとても丁寧に彫られています。

 

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大きなナンディー像もあります。

 

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内部の石柱も見事です(写真は暗くてわかりづらいですが…)。

 

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チェナケーシャヴァ寺院とは

チェナケーシャヴァ寺院は、ヴィシュヌを祀ったヒンドゥー教寺院で、チョーラ朝に対する戦での重要な勝利を記念し、1117年にホイサラ朝のヴィシュヌヴァルダナ王によって建てられました。

この寺院は現在も信仰の対象となっており、多くの参拝客が訪れています。

 

基本情報

名称

Chennakeshava Temple

営業時間

7:30~19:30

入場料

無料

所要時間

約1時間(関心度などによって個人差があります)

行き方

ハッサンからバスで約1時間、ハレービドからバスで約30分

備考

入口で靴を預けます(10ルピー)

*訪問時点の情報です。

 

 

実際に行ってみた

バススタンドから寺院に向かって歩いていると、大きなゴープラム(塔門)が姿を現します。

 

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建物の全景はこんな感じです。

 

 

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もう少し正面入口に近づいてみると、見事な彫刻がよく見えます。

 

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正面入口の上には「鏡を見る美女」があります。

 

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他の入口の上には、鳥と戯れる美女?や横笛を吹く美女?のような彫刻もあります。

 

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外壁の彫刻群はとても見応えがあります。

 

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内部はこんな感じです。

 

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全部で48本あるホールの柱の中には、ナラスィンハ柱と呼ばれる柱があります。この柱には、1つだけ何も彫られていない箇所があり、これはこの柱の作者が後世に自分の作品へ挑む者が現れるよう、わざとスペースを空けたという言い伝えがあるそうです。

 

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その他の見どころ

このほか、ハレービドとベルール近郊のハッサンから南東へ約50kmほど行くと、南インド最大のジャイナ教の聖地シュラヴァナベルゴラがあります。

 

食事・宿泊情報

寺院やバススタンドの近くには、良さそうなレストランがありませんでした。時間も選択肢もなかったため、やむを得ずベルールのバススタンドでKRSTCが運営している食堂を利用しましたが、美味しくありませんでした。

 

 

果物やスナックを持参するか、午前中のうちに観光を終えてハッサンで食事をとることをおすすめします。

 

宿泊先は今回、Mallige Residencyを利用しました。ここはレストランも併設しています。

 

 

移動について

UberやOlaがサービス対象外のため、移動は州道路交通公社(KRSTC)のバスを利用するか、旅行会社を通じ車をチャーターをするのが一般的だと思います。

交渉次第ではオートリクシャーも応じてくれるかもしれませんが、道路状態がそれほど良くないため、あまりおすすめはできません。

 

ハレービドとベルールへの行き方

ハレービドとベルールへ行くには、そこから車で約1時間の距離にあるハッサンという町が起点になります。

ハッサンからハレービド・ベルール方面行きの便は多く出ています。

僕はハッサン(宿泊)→ハレービド→ベルールとまわり、そのままマイソールへ移動しました。

 

なお、ハッサンでは、ニューバススタンドが長距離バスの起点になっていますが、ハレービド方面行きはオールドバスターミナルから出ています(ニューバススタンドで運良くハレービド方面のバスを見つけましたが、そのバスはオールドバスターミナルで停車しました)。

ハレービド方面行きのバスを見つけるのは難しいので、KRSTCのスタッフの人など複数の人に確認し、バスが来たら教えてもらうようにしておくと良いと思います。

 

ハレービドよりベルールの方がバスの選択肢が多いので、ハレービド→ベルールとまわることをおすすめします。

 

ハレービドのバススタンドはこんな感じです。

 

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ベルールのバススタンドはこんな感じです。

 

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ちなみに、ベルールからベンガルール行きのバスも1日数便ありますが、乗り場はこのバススタンドと異なる場合がありますので、ご注意ください。

 

ハッサンへは、ベンガルールやマイソールなどの都市からバスが頻発しています。

鉄道でのアクセスも可能ですが、便数が少なく不便な時間帯が多いので、バスの方が使い勝手が良いと思います。

 

また、時間がある人は、ここからインドのコーヒー発祥の地チクマガルールに足を伸ばしてみても良いと思います。

チクマガルール については、こちらにまとめています。

www.travelingaroundindia.com

それでは良い旅を!

 

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