女たちの闘い!南インド伝統の床絵「コーラム」コンテスト
こんにちは!
インドには、世界遺産に指定された遺跡や絶景で有名な観光地が多くありますが、通常の観光にとどまらず、地域の伝統を感じたり、祭を近くで見てみたりしたくありませんか?
南インドのチェンナイには、そのような伝統やアートを同時に楽しめるローカルな祭があります。
今回は、毎年南インドの収穫祭ポンガル前に行われる「コーラム」コンテストを紹介します!
コーラムとは
コーラムは、米粉やチョークなどを用い、幾何学模様で描かれる床絵です。南インドのヒンドゥー教徒の家では、多くの女性が毎朝玄関の前にコーラムを描きます。
コーラムは、家庭に繁栄をもたらすと考えられています。
祝日や特別なイベントがある時は、より複雑なコーラムが描かれたり、色が加えられたりします。
コーラムコンテスト
コーラムコンテストは、チェンナイ市内のマイラポールで毎年行われる「Sundaram Finance Mylapore Festival」のメインイベントです。南インドのヒンドゥー教の収穫祭ポンガル前に、行われています。コンテストでは、コーラムを描く技術に自信のある、腕自慢の女性たちが市内から集い、覇を競います。
基本情報
名称 |
Kolam Contests (Sundaram Finance Mylapore Festival) |
開催日時 |
ポンガル前の土日 *2019年は1月12日16時頃開始。予定では、15:15コンテスト参加受付開始、15:45以降にコンテスト開始、17:00表彰となっていました。 |
場所 |
North Mada Street 東端エリア(Andhra Bank ATM) *下の地図をご参照ください。 |
見学料 |
無料 |
所要時間 |
約2時間 |
行き方 |
チェンナイ市中心部からタクシーまたはオートリクシャー |
備考 |
2019年は1月12日に白黒のコーラム、1月13日にカラフルなランゴリ(Rangoli)のコンテストが行われました。 毎年開催日は変わりますので、主催者側のウェブサイト等でご確認ください。 |
実際に行ってみた
開始予定時刻より少し早く会場に行ってみると、コンテストの準備が着々と進められていました。
参加者は、黄色枠で囲まれた部分に、思い思いのコーラムを描きます。
コンテストの見学は自由ですが、参加には受付登録が必要です。参加者は、”pulli” コーラムのみを割り当てられたスペースに描くこととされています。
コンテストには、幅広い年齢層の女性が参加します。
年齢不詳ですが、おそらく最高齢と思しき参加者がいました。
このコンテストの歴史をつくってきたレジェンドでしょうか。ベテランの風格が漂います。
各参加者が自分のスペースに水を撒いて準備を整えると、
合図もなくコンテストがいきなり始まります。
コーラムは、一定間隔に点を打ち、それらを目印として線を引いて描いていきます。
多くの参加者がいますが、不思議なことに同じデザインは見当たりません。
レジェンドも、熟練の手つきで独創的なデザインをつくり上げます。
心が汚れていると、線が歪んでいるように見えます。
子どもの参加者もいました。
完成が近づくと、参加者の描いたコーラムが、道路いっぱいに広がっていきます。
完成後は、こんな感じです!
主催者側によると、2020年は1月11日と12日の15:30以降に、コーラムとランゴリのコンテストが行われる予定とのことです。
インドの伝統アートに関心のある方は、一度コーラムコンテストを見学してみてはいかがでしょうか。
チェンナイへの行き方
成田・チェンナイ間の直行便をANAが週3で運行しています。
また、バンコク、シンガポール、コロンボなどからも直行便があります。
国内主要都市からも空路でアクセスできます。
それでは良い旅を!